双眼鏡には、ダハプリズム式とポロプリズム式の2種類がある。
バードウォッチングに使う双眼鏡は、2タイプあります。接眼レンズと対物レンズが直線状になっているダハプリズム式と、接眼レンズと対物レンズの位置がズレているポロプリズム式があります。単純にどちらが優れているというのは言いがたいですが、
バードウォッチング用で考えた場合、最適な倍率8~10倍程度で、持ち運びのことを考えるとダハプリズム式のほうが使いやすいかもしれません。
バードウォッチング用で考えた場合、最適な倍率8~10倍程度で、持ち運びのことを考えるとダハプリズム式のほうが使いやすいかもしれません。
ダハプリズム式 | ・対眼レンズと対物レンズが直線状のため、小型化ができる。逆に両目の間隔以上の対物レンズが使えないため大口径化には限界がある。 ・倍率と対物レンズの口径が同じ場合、ポロプリズム式に比べるとプリズム精度のも問題から高価になりやすい。 |
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ポロプリズム式 | ・接眼レンズと対物レンズの軸をずらした構造のため、対物レンズの大口径化が可能。 |
双眼鏡の仕様とその意味
双眼鏡のカタログや商品を探すと、商品名の後ろに「8×42」などといった数字がつきます。これは、倍率が8倍で、対物レンズの口径42mmということを示してます。倍率が大きくなれば、それだけ遠くのものが近くに見えますが、手振れの影響を受けやすくなり、バードウォッチング用では8~10倍程度が最適と言われています。
また、対物レンズの口径が大きくなるとより明るく見えることになりますが、重量はその分重たくなり、製品の価格も上がります。
また、対物レンズの口径が大きくなるとより明るく見えることになりますが、重量はその分重たくなり、製品の価格も上がります。
仕様項目 | 値 |
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倍率(倍) | 8 |
対物レンズ 有効径(mm) | 42 |
実視界(゜) | 8.3 |
見掛視界(゜) | 60.3 |
1000m先の視界(m) | 145 |
ひとみ径(mm) | 5.3 |
明るさ | 28.1 |
アイレリーフ(mm) | 17.8 |
最短合焦距離(m) | 2.0 |
高さ (mm) | 145 |
幅(mm) | 131 |
厚さ(mm) | 56 |
質量(重さ)(g) | 665 |
眼幅調整範囲(mm) | 56-74 |
倍率
実際の距離からどれぐらい見た目の距離を短くできるかを示しています。10倍の双眼鏡であれば、100m先のものを10mの位置から見ているのと同じ大きさで見ることができます。
対物レンズ
対物レンズから入ってきた光を見ることになりますので、この口径が大きいほど明るく見えます。ただし、口径が大きくなると双眼鏡全体の大きさが大きくなるため重たくなります。
実視界(゜)
双眼鏡を動かさずに見える範囲。
見掛視界(゜)
実際に対象物を見ている距離から見える範囲を双眼鏡の倍率分の1の距離から見た場合に、その範囲を角度で表したものです。
「実視界×倍率=見掛視界」
見掛視界を写真で表すと下のようなイメージになります。人間の左右視野は、一般的に120度と言われています。双眼鏡の見掛視界が60度となっていれば、中央の丸の範囲しか見えないということになります。裸眼のときと同じ範囲を見ようとすれば、双眼鏡を上下左右に動かして見る必要があります。
ちなみに、テレビドラマなどで双眼鏡からのぞいたときの見え方を下の写真のように表現することがありますが、双眼鏡はこのような見え方はしません。左右で違うレンズをのぞいているので、双眼鏡を使ったことが無い人は、このような表現をされても疑問を持たないと思いますが、実際には一つの丸い範囲でしか見えていません。
「実視界×倍率=見掛視界」
見掛視界を写真で表すと下のようなイメージになります。人間の左右視野は、一般的に120度と言われています。双眼鏡の見掛視界が60度となっていれば、中央の丸の範囲しか見えないということになります。裸眼のときと同じ範囲を見ようとすれば、双眼鏡を上下左右に動かして見る必要があります。
ちなみに、テレビドラマなどで双眼鏡からのぞいたときの見え方を下の写真のように表現することがありますが、双眼鏡はこのような見え方はしません。左右で違うレンズをのぞいているので、双眼鏡を使ったことが無い人は、このような表現をされても疑問を持たないと思いますが、実際には一つの丸い範囲でしか見えていません。
1000m先の視界(m)
双眼鏡を動かさずに見ることができる、1000m先の視界(範囲)です。
ひとみ径(mm)
「対物レンズ÷倍率=ひとみ径」で計算できます。ひとみ径が大きいほうが明るく見えます。
「ひとみ径:3mm」の双眼鏡の場合
人の瞳孔は昼間の明るい環境の場合、2~3mmです。この状態のときには、「ひとみ径:3mm」の双眼鏡で十分な明るさを得ることができます。
「ひとみ径:3mm」の双眼鏡の場合
人の瞳孔は暗くなってくると、6~7mm程に拡大します。この状態のときに、「ひとみ径:3mm」の双眼鏡を使用していると、十分な明るさを得られず暗く感じます。
「ひとみ径:6mm」の双眼鏡の場合
曇りや夕方の陽が落ちてきて瞳孔が開いてきたとき、ひとみ径が大きい双眼鏡を使用すると、十分な明るさを得ることができます。
明るさ
明るさは、「ひとみ径」を2乗した数値です。数値が大きいほうが明るく見えます。
アイレリーフ(mm)
接眼レンズに目を近づけて景色がけられることなく見える距離です。この距離が長い双眼鏡は長時間の使用でも疲れにくい。まつげが長い、めがねをかけている場合でも、視界がかけることなく見ることができます。15mm以上が使いやすい。
最短合焦距離(m)
ピントをあわせることができる一番近い距離です。
高さ、幅、厚さ、質量
製品の外形寸法及び質量です。
バードウォッチングに使いやすい口径32mm、42mmなどの製品は、質量が500gを超えてきます。
ペットボトル1本分以上のものを両手で持って目線の位置まで持ってきて数分間維持するといったことを繰り返すことになります。これに自分の腕の重たさが加わることになりますので、体力に自信の無い人は、バードウォッチングに出かける前にペットボトルを両手で持って目線の位置まで上げて下ろしてという動作を繰り返すトレーニングをしておきましょう。
バードウォッチングに使いやすい口径32mm、42mmなどの製品は、質量が500gを超えてきます。
ペットボトル1本分以上のものを両手で持って目線の位置まで持ってきて数分間維持するといったことを繰り返すことになります。これに自分の腕の重たさが加わることになりますので、体力に自信の無い人は、バードウォッチングに出かける前にペットボトルを両手で持って目線の位置まで上げて下ろしてという動作を繰り返すトレーニングをしておきましょう。
眼幅調整範囲(mm)
両目の間隔は人によって異なりますので、調整可能な範囲です。
上記の基本的な項目以外に、性能や使いやすさにへ影響してくるものは、ED(特殊低分散)レンズの使用の有無、レンズコーティングの性能、防水、防曇、防塵性などがあります。
当然、価格にも影響してきますが、双眼鏡の場合一度、それなりにいいものを買えば頻繁に買い替えをするものでもありませんので、そこそこいいものを買ったほうがバードウォッチングを楽しむことができると思います。
安物を買って見ていると、見づらくて野鳥の綺麗な羽色などを楽しむことができません。
当然、価格にも影響してきますが、双眼鏡の場合一度、それなりにいいものを買えば頻繁に買い替えをするものでもありませんので、そこそこいいものを買ったほうがバードウォッチングを楽しむことができると思います。
安物を買って見ていると、見づらくて野鳥の綺麗な羽色などを楽しむことができません。