カメラやムービーで写真や映像を撮る場合、撮影距離とレンズ焦点距離の関係を理解しておくことはとても大切です。これが理解できていないと撮影したい対象を撮りたい大きさで撮るためにはどれぐらいの焦点距離のレンズを準備しないといけないかがわかりません。
スナップショットであれば、被写体を撮る際に、自由に距離を前後に移動して撮るサイズを変えることができます。しかし、子供の運動会にって頑張っているところを画面いっぱいに撮りたい、かわいい動物を撮りたい、かっこいい飛行機を撮りたいなどなど、撮影者が自由に距離を変えることができないことが多いのではないのでしょうか?



撮影のチャンスがそのときの一度っきりしかないということもあります。是非とも、「撮影距離とレンズ焦点距離の関係」を覚えて一度きりのチャンスを逃すことがないように機材準備をしましょう。でも、「撮影距離とレンズ焦点距離の関係」という言葉を聞くと、なんだか難しいことを覚えないといけないような気がしますが、とっても簡単ですので、ぜひとも覚えてください。
「撮影距離とレンズ焦点距離の関係」がわかると、被写体からの撮影距離が違うのに同じ大きさに撮ることができます。
例えば、被写体までの距離を5mと50mにしても下図のように同じ大きさに撮影できます。
最初に撮影距離とレンズ焦点距離の組み合わせを決めたらあとは、割り算、掛け算して設定を変えるだけ
撮影距離:10m、レンズ焦点距離:400mmで撮影した写真があります。これを被写体の大きさは同じで、撮影距離を2倍にしたい。
レンズ焦点距離を2倍の800mmにすると、撮影距離を2倍の20mにしても同じ大きさになります。
撮影距離を10mのままで、レンズ焦点距離を2倍の800mmにすると、被写体の大きさはレンズ焦点距離400mmで撮影距離:10mの半分の5mから撮影したものと同じになります。
撮影距離:5m、レンズ焦点距離:400mm
被写体の大きさそのままで、撮影距離を2倍にしたい |
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レンズ焦点距離を2倍にします。 |
撮影距離は変えないが、被写体の大きさを撮影距離半分のときと同じにしたい。 |
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レンズ焦点距離を2倍にします。 |