デジタル一眼レフカメラを購入する際に、カタログなどを見ているとキヤノンだと「35mmフルサイズ/APS-Cサイズ」、ニコンだと「FXフォーマット/DXフォーマット」ということで、センサーサイズの違いについての言葉が見つかります。センサーサイズの大きい「35mmフルサイズ/FXフォーマット」は、中級機~高級機、センサーサイズの小さい「APS-Cサイズ/DXフォーマット」は、初級機~中級機に使用されています。
キヤノン、ニコンでのセンサーサイズによる呼び方とサイズの違い
【キヤノン】
呼び方 | センサーサイズ |
---|---|
35mフルサイズ | 約36.0×24.0mm |
APS-Cサイズ | 約22.4×15.0mm 約22.3×14.9mm |
【ニコン】
呼び方 | センサーサイズ |
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FXフォーマット | 約36×24mm |
DXフォーマット | 約24×16mm |
センサーサイズの大小で何が変わるのか?
- 画角が変わります。
- 画質が変わります。
【画角の違いについて】
センサーサイズが「35mmフルサイズ/FXフォーマット」であっても「APS-Cサイズ/DXフォーマット」であっても、カメラの基本的な構造は同じです。レンズマウントからセンサー位置までの距離は変わることがありませんので、「画角の違い」が起こります。
【画質の違いについて】
画質が変わると書きましたが、ビギナーが撮った写真をパソコン画面やスマホで見て楽しむ、L判サイズ、A4サイズに印刷して楽しむといった程度のものであれば、気にならないレベルだと思います。ISO感度を上げてISO1600とか超えてきたときに、差がでてきたりすると思いますが、私は、「APS-Cサイズ/DXフォーマット」のものであっても十分満足できるレベルであると思っていますので、センサーサイズによる画質の違いはあまり気にしていません。
画質の違いについてこういう例えは、正しくないかもしれませんが、こんな感じでしょうか?
排気量3000ccの自動車と排気量1000ccの自動車を時速50kmで走らせると、それほど性能差を感じない。しかし、時速150kmで走らせたとするとその差がはっきりとわかる。
どちらがいい、悪いではなく、目的にあったものを選択するのが一番といったところ。
センサーサイズ違いによる対応レンズについて
キヤノン、ニコンでセンサーサイズ違いに対する対応レンズの扱いが異なります。カメラ本体は、数年おきに新モデルが登場し、魅力的な機能が追加されたり、性能が向上したりすれば、2台目、3台目と本体を購入することがありますが、レンズは使いたい焦点距離のレンズを一度購入すれば、そのまま使い続けます。
カメラを趣味でどれぐらい本格的にやっていくかでレンズをどのように増やしていくかという考え方も変わると思いますので、センサーサイズ違いによる対応レンズのことは理解しておきましょう。
【キャノン】
【ニコン】
カメラ本体 | FXフォーマット 対応レンズ |
DXフォーマット 対応レンズ |
---|---|---|
FXフォーマット | 使用可能 | 使用可能※ |
DXフォーマット | 使用可能 | 使用可能 |
※FXフォーマットカメラで「DXフォーマット対応レンズ」を使用可能ですが、画角は、FXフォーマット対応レンズを使用したときの約1.5倍になります。