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FX(外国為替証拠金取引)におけるリスクと対策は?

FX(外国為替証拠金取引)は、元本が保証されないリスクのある金融商品です。そのため、取引きを行う前には、どんなリスクがあるかをしっかりと理解しておく必要があります。

  • 自分自身の取引きによる損失。
  • 市場の急変による損失。
  • 口座を所有しているFX取扱金融会社の倒産。
  • トレード中のパソコンフリーズインターネット回線切断のリスク。

自分自身の取引きによる損失

FX(外国為替証拠金取引)は、元本が保証されないのため、どのタイミングで損失を確定するかはすべて、投資をする人の判断になります。

例えば、126.50円で「売り」のショートポジションを持った場合、為替レートが126.50円のラインより下(ブルーの範囲)のところにあるときに決済をすれば、利益がでてプラスとなります。逆に126.50円のラインより上(ピンクの範囲)のところで、決済をすると損益が確定しマイナスとなります。

利益がでる、損失がでるというのは、とても単純な仕組みではありますが、この単純さがFX(外国為替証拠金取引)の難しさでもあります。

126.50円で「売り」注文を出した場合、ブルーの範囲で決済をすれば、プラスが出ますが、多くのプラスを期待しているうちに為替レートがピンクの範囲に変化してしまうことがあります。ピンクの範囲のところで、決済をすれば、損益が確定するのですが、またしばらくそのままにしているとブルーの範囲に変化してくこともあります。

このブルーの範囲、ピンクの範囲を行き来すること経験していると、ピンクの範囲に行っても、またきっとブルーの範囲に戻るはと希望を持って待っていると、結果としてブルーの範囲に為替レートが戻らず損失が大きくなってしまいます。

FX(外国為替証拠金取引)では、ポジションを持ってから決済をするまでの間のプラス、マイナスは仮想の利益、損失のため、「評価損益」と呼ばれます。利益、損失が確定するのは、あくまでも決済をしたときになるため、ポジションを持ったときに、どのような基準で決済をするかを注文を入れる前に決めておくことが必要です。

市場の急変による損失

市場で緩やかな上げ下げを繰り返しながら、為替レートが動いていたのに、世の中の突然の出来事により、為替レートが急変することがあります。これらに対応するためには、損失をコントロールするために、自分自身で損失レベルを決めるストップ注文を入れる方法があります。

また、上記とは別で、FX取扱金融会社が顧客の資産状況から見て損失の割合が一定基準より大きくなった場合に、強制的に決済注文を実行するという保護機能もあります。これを「ロスカット」と言います。

この顧客の注文を強制的に決済する「ロスカット」ですが、市場の急変の度合いによっては、FX取扱金融会社が決めた基準以上で決済がされてしまう場合があります。つまりは、顧客にとってはより損失の大きいところでの決済がされるということです。

このことは、FX(外国為替証拠金取引)の口座を作る際の規約にも明記されていることなので、想像以上の損失が発生することもあります。

市場の急変による損失は、FX(外国為替証拠金取引)という仕組み上、完全に防ぐことができませんので、FX(外国為替証拠金取引)を行う場合は、生活資金の一部を使うのではなく、余剰資金を使うようにしましょう。

口座を作ったFX取扱金融会社の倒産

まず、最初にFX取扱金融会社は、すべて金融庁への登録が義務づけられています。(金融庁:金融商品取扱業者等)そして、FX取扱金融会社は、顧客の証拠金(保証金)は、会社資金とは別で管理することが義務付けられています。

FX取扱金融会社の破綻による、最悪のケースを回避するための仕組みではありますが、返還される金額は、取引中の評価損益を反映させた金額となります。詳しくは、口座を作った会社のサイトの「信託保全」に関するページを確認してください。

FX(外国為替証拠金取引)の信託保全について

トレード中のパソコンフリーズやインターネット回線切断のリスク。

FX(外国為替証拠金取引)でトレードをする際に、気をつけておかないといけないのが、使用するパソコンやスマートフォンの安定性について。

ここぞというタイミングで、注文を出さないといけない、決済をしないといけないというときに、フリーズやネットがつながらないということになるとせっかくの儲けるチャンスを逃したり、場合によっては損失が大きくなってしまったりと困ったことになりかねません。

トレードをするときは、フリーズやインターネット回線トラブルでトレードができないなんてことがないように注意しましょう!

できるだけ、万が一のことを考え、2回線準備しておきましょう。例えば、普段パソコンでトレードをしているなら、スマホでもトレードできるようにアプリをインストールしていつでも使えるようにしましょう。

パソコンがなくて、スマホでやっているなら、違うキャリアのスマホを2台準備しておきましょう。同じキャリア、例えばdocomoを2台持っていても、docomoの回線が止まってしまったらアウトなので、docomoとauとか、docomoとソフトバンクとかの組み合わせです。

最近は、SIMフリー携帯もありますが、
回線としては、docomoやauの回線を借りているかたちになるので、これもよく確認をしておく必要があります。

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