ニュースを見ていると、「本日、○時現在の東京為替市場では、○○銭円高の124円50銭・・・」というような言葉を聞くことがあります。為替になじみがないと、物の値段の高い安いという感覚と「円高・円安」という言葉の感覚がわかりづらいかと思います。
「1ドル=100円」が「1ドル=80円」になる、「円」が下がってるのに「円高」ってどいうこと?って、思いますよね。
「円高」「円安」を理解するには、下図のようなものでイメージをしていただくとわかりやすいと思います。海外からアンティークのピアノを輸入、相手への支払いは米ドルとします。米ドルの支払いをするときは、日本円を米ドルに交換して支払いをしますが、1米ドルあたりの日本円の為替レートがいくらからによって、換金の際に支払う日本円の多い、少ないが決まります。
日本円の価値が高いく、支払う日本円が少なくてすむのが、「円高」、日本円の価値が安くて、支払う日本円が多く必要ななのが、「円安」です。
「円高」「円安」のどちらがいいかは、誰がどんな立場で考えるかによって異なります。
「個人」が、「個人輸入をする」、「海外旅行へいく」は、「円高」がいい。
「企業」が、海外の材料などを輸入して国内消費する場合は、「円高」がいい。しかし、輸出をメインにしている会社は、ドル建てでもらったお金を日本円に換金したときには、日本円が少ないので売上げ、利益が下がってしまいます。
じゃあ、FX(外国為替証拠金取引)の場合は、「円高」「円安」どちらがいいのかといえば、どちらでもいいってことです。FX(外国為替証拠金取引)は、為替レートの差が出れば、それを利益とすることができるので、「円高」だろうが、「円安」だろうが、とにかく為替レートが動いてくれることが大切なんです。