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3Dソフトシミュレーション:レンズ焦点距離の違いによる圧縮効果の違い

レンズ焦点距離の違いによる圧縮効果を3Dソフトでシミュレーション

カメラのことを少し勉強しだすと「望遠レンズの圧縮効果により・・・」というような言葉を目にすることがあります。

これは、望遠レンズ(レンズ焦点距離が長い)を使うと、被写体とその前後にあるものとの奥行きが短く見えるというものです。

今回の3Dソフトによるシミュレーションでは、モデルのにわとり(高さ207mm、幅82mm、奥行き100mm)を、奥行き側は1mずつ離して4列に配置。横の広がりについては、正面から見たときに手をつないでいるかのような配置にしています。

望遠レンズの圧縮効果を使って撮影すると全く別のシチュエーションのような見え方になります。

左右で全く違う見え方をしているにわとりの画像ですが、にわとりを並べる間隔は全く同じであると言われたら信じられますか?このサンプル画像の場合は特に、にわとりの周囲に何も写っていないので、間隔が違うものにしか見えないと思いますが、全く同じ間隔のものです。

左側は、人の視野に近いレンズ焦点距離50mm、被写体までの距離1.5mで撮影した状態。右側はレンズ焦点距離800mm、被写体までの距離30mで撮影した状態のシミュレーションになっています。

この望遠レンズの圧縮効果は、上のサンプルのような焦点距離800mmを使わなくても、もっと短いレンズでも撮ることが可能です。

デジタル一眼レフカメラの入門機として、CanonやNikonの低価格モデルがダブルズームキットで安く販売されていますが、これにセットされている望遠ズームレンズを使っても十分、圧縮効果を体感できる撮影が可能です。

例えば、Canonの望遠ズームレンズでEF-S55-25ommという5倍ズームのものがありますので、その焦点距離でのシミュレーションです。
「レンズ焦点距離:55mm/被写体までの距離:2m」とレンズ焦点距離、被写体までの距離をそれぞれ5倍にした「レンズ焦点距離:250mm/被写体までの距離:10m」で撮影をすると、被写体の大きさは同じでその周囲の見え方が全く違う写真を撮ることができます。

望遠ズームレンズを持って写真を撮りにでかけたなら是非とも、焦点距離を変えたり、被写体までの距離を変えたりして色々と撮ってみてください。望遠側での圧縮効果の効いた写真というのは、人の裸眼では決してみることのできない風景になり印象も異なりますので面白いものが撮れるかもしれません。

レンズ焦点距離が長くなり、被写体までの距離も長くなるとさらに圧縮感が強くなります

レンズ焦点距離:50mm
被写体までの距離:1.5m
レンズ焦点距離:50mm
被写体までの距離:3m
レンズ焦点距離:50mm
被写体までの距離:10m
レンズ焦点距離:300mm
被写体までの距離:5m
レンズ焦点距離:300mm
被写体までの距離:10m
レンズ焦点距離:300mm
被写体までの距離:15m
レンズ焦点距離:600mm
被写体までの距離:15m
レンズ焦点距離:800mm
被写体までの距離:15m
レンズ焦点距離:800mm
被写体までの距離:30m
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