切り抜いた画像の周囲を透明のまま保存する場合、まずは保存するファイルの種類「JPG/GIF/PNG」の違いについて把握をしておく必要があります。
ファイル種類 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
JPG/JPEG | ジェイペグ | フルカラー1677万色を表現可能。透明は扱えない。 |
GIF | ジフ | 色数は最大256色。透明が扱える。 |
PNG | ピング | フルカラー1677万色を表現可能。透明が扱える。 |
画像を切り抜いた周囲は、透明となりますが、保存の仕方によって画像の状態が異なりますので、保存後の画像をどのように使うかによって保存方法を変える必要があります。
メニューバー「フィイル」⇒「名前を付けて保存」を選択すると「名前を付けて保存」画面が表示されます。このとき、「GIF CompuServe Graphics」「PNG Portable Network Graphics」のいずれかを選択するかによって保存の画像の状態が変わります。切り抜いた画像の周囲を透明のまま残しておきたい場合は、「GIF」「PNG」を選択するのですが、「GIF」の場合は、別の方法で保存をする必要があります。
「ファイル名」を入力し「ファイルの種類」を選択後、「保存」ボタンをクリックすると「このファイル形式(保存オプション・・・続行しますか?」というメッセージが表示されます。「はい」ボタンをクリックします。このメッセージの意味としては、切り抜きなどをした場合に、「レイヤーパレット」を見ていただくと、複数レイヤーが存在していますが、通常JPG/GIF/PNG形式で保存すると1枚のレイヤーとして結合されてしまう為このメッセージが表示されます。
複数レイヤーの構造のまま残しておきたい場合は、「ファイルの種類」にて「PSPIMAGE Paint Shop Pro Image」を選択する必要があります。ただし、このファイル形式で保存した場合は、「Paint Shop Pro」専用ファイルとなりますので、他のソフトでは使えません。
切り抜いた画像の周囲を透明で残したい場合に、「GIF」形式で保存するには「エクスポート」を使います。メニューバー「ファイル」⇒「エクスポート」⇒「PNGイメージのオプティマイザ」を選択します。
「GIFイメージのオプティマイザ」画面の「透過色」タブを選択し、「透過にする画像の領域」を「なし」⇒「既存の画像またはレイヤーの透過領域」を選択します。
「透過の定義」タブを選択し、「不完全な透過のピクセルをブレンドしますか?」の「はい、背景色とブレンドします」を選択して「ブレンド色」を変更します。このとき、どの色を選択するかは、制作した画像をどの色の上に配置するかによって異なります。
「GIF」の「エクスポート」の違いにより、保存後の画像を違う背景色の上に重ねた場合の見え方の違いです。どれを設定するかによって、背景色への切り抜き画像のなじみ方が違うことがわかっていただけると思います。
それぞれを保存したものをPaint Shop Proにて開いてみるとこのような違いになります。「エクスポート」の「GIF」で保存したものは鳥の周り部分は透明なのですが、このソフト上では透明では見えないようです。他のソフトで開くと透明で表示されます。