FX

FX(外国為替証拠金取引)の基本

FXでは、取引きできる通貨の組み合わせが決まっています。これを「通貨ペア」と呼びます。

FX(外国為替証拠金取引)では、通貨と通貨を交換するということを行いますが、どんな通貨とでも交換できるのではありません。交換できる通貨の組み合わせは決まっています。通貨ペアの一例は以下のようになります。

通貨ペア組み合わせ
USD/JPY : ドル(米ドル)/円
EUR/JPY : ユーロ/円
GBP/JPY : 英ポンド/円
AUD/JPY : 豪ドル/円
NZD/JPY : ニュージーランドドル/円
CAD/JPY : カナダドル/円
CHF/JPY : スイスフラン/円
SGD/JPY : シンガポールドル/円
HKD/JPY : 香港ドル/円
ZAR/JPY : 南アランド/円
EUR/USD : ユーロ/ドル
GBP/USD : 英ポンド/ドル

この通貨ペアの表示の仕方には意味があります。

例えば、「円」と「米ドル」の組み合わせは、「USD/JPY」となっており、左に「USD」、右に「JPY」となっています。
これは、左にくる通貨1単位に対して右にくる通貨がいくらかということを示しています。「ドル円(ドル/円)が102円」だと言えば、1ドル=102円で通貨が交換されていることになります。

FX(外国為替証拠金取引)の「証拠金取引」って何?

FX(外国為替証拠金取引)は、FX取扱金融会社に証拠金(保証金)を入れ、これを担保として、最大25倍までの大きなお金を動かすことができます。この担保を取って、取引を行うことを「証拠金取引」といいます。

FX(外国為替証拠金取引)の「証拠金(保証金)」とは

1万通貨、1千通貨を売買しているときの、損益の考え方

少ない証拠金(保証金)「4万円」をもとに、大きなお金「1万通貨(1ドル=100円×1万ドル=100万円)」を動かすと聞くと、100万円を損したりしてしまうんではないかと、怖いイメージを持つ方もいると思います。そこで、実際、1万通貨を動かすとどれくらいの損益になるかを正しく理解しておく必要があります。

取引きを行う場合は、下図のようなレートを見ながら売買をします。

日本円の表示を見ると、普段物を買い物するときに見慣れない、小数点以下2桁の数字が表示されています。FX取扱金融会社によっては
小数点以下が3桁表示されている会社もあります。

100.01円は、100円1銭という意味です。私たちがコンビニなどで物を購入する場合には、1円未満の単位はありませんが、FXの世界や、企業間での取引きなどにおいては、「銭(せん)」「厘(りん)」という単位が使われています。
1円=100銭 / 1銭=10厘

FX(外国為替証拠金取引)

このレートを見ながら、1万通貨単位での取引きをした場合の損益は次のように考えます。

FX(外国為替証拠金取引)での「ロング」「買」が1ドル=100.01円のときに、1万通貨(1万ドル)を購入すると100.01円×1万通貨=1,000,100円を相手に支払います。
次に、「売」が「100.02円」の表示になったときに、所有している1万通貨(1万ドル)を売却すると、1万通貨×100.02円=1,000,200円を受取ることができます。これで、受取った1,000,200円と支払った1,000,100円の差の100円が利益となります。
FX(外国為替証拠金取引)での「ショート」「売」が100.00円=1ドルのときに、1万通貨(1万ドル)を売却すると100.00円×1万通貨=1,000,000円を相手から受取ります。
次に、「買」が「99.99円」の表示になったときに、1,000,000円で1万ドルを購入すると、1万通貨×99.99円=999,900円を支払うことになります。これで、受取った1,000,000円と支払った999,900円の差の100円が利益となります。

上の説明で「1万通貨」の1銭あたりの価値は、100円であるということが理解していただけると思います。「売」のレートと「買」のレートに1銭の差がありますが、これを「スプレッド」と呼び、FX取引金融会社に対する手数料になっています。私たちが利益を上げるためには、このスプレッドの差以上のレートが出ているときに決済をしないといけないということになります。また、スプレッドの幅は、FX取扱金融会社によって異なります。スプレッドの幅が小さいほうが私たちにとってはメリットがあります。

取引きを行う際には、口座を作った会社によって最小取引単位が設定されています。基本は1万通貨単位で、小さい単位を設定している会社は、1千通貨単位での取引が可能です。

ここで理解しておいてもらうことは、1万通貨単位での取引では、1銭の価値が100円、1千通貨単位では、1銭は10円の価値ということです。

なので、1万通貨で、100万円相当のお金を動かしているからといって、100万円損するということはありません。1円(100銭))レートが動いても、1万円の利益、損失となります。

FX(外国為替証拠金取引)を取引できる時間帯について

FX(外国為替証拠金取引)取引時間FX(外国為替証拠金取引)は、土日を除く一年365日24時間取引が可能です。土日がお休みなのは、為替レートが決まっていくインターバンク市場に参加する金融機関が休みとなっているため、FX(外国為替証拠金取引)の取引も休みになっています。

平日24時間、取引きがされていると、1日の終わりがいつになるかですが、1日の終値は、米国東部時間の17時、日本時間で朝7時になります。(サマータイムの場合は、日本時間の朝6時になります。)

外国為替市場のニュースで、「東京市場が・・・」と聞くけど、どこにあるの?

外国為替市場のニュースを聞いていると、「東京市場が・・・」という表現を耳にします。株式市場の「東京証券取引所」のように実在の場所がある訳ではありません。その為、具体的な開始時間・終了時間はありません。外国為替でいう「東京市場」とは、世界中の中で日本勢が主に取引をしている時間帯のことを差します。時間帯が変わると、「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」などというふうに呼び方が変わります。

FX(外国為替証拠金取引)市場の時間推移

「ロング」、「ショート」、「ポジション」って何?

FX(外国為替証拠金取引)では、安く買って高く売る注文「ロング」と、高く売って安く買い戻す注文を「ショート」といます。

「ポジション」とは、「買い」でスタートして、「売り」決済をするまで、「売り」でスタートして、「買い」決済をするまでの、状態を「ポジション」を持つと表現します。「買い」で持っているポジションを「ロングポジション」、「売り」で持っているポジションを「ショートポジション」とも言います。

FX(外国為替証拠金取引)の「ロング」「ショート」
FX(外国為替証拠金取引)の「ロング」「ショート」
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